サントスの隣町、サンビセンチという町には、美味しいシーフードの店があると聞いていた。
特に、カニが有名なんだって! 私は道産子、カニといえば毛ガニがごちそう!!豪快なタラバもいいね~。 でも食べるのが面倒なので、それほど大好物ってわけではない。でも、ブラジルでカニなんて、ちょっと珍しいじゃない?と思って、いつか行きたいと思っていた。 ブラジルでのカニ料理といえば、カスキーニャ・ジ・シリがよく知られている。 小さいカニ(シリ、という種類)のこうらを皿にして、そこにカニの身をほぐしてブラジル的な味付けをしたものを詰め込んだものだ。 どちらかといえば前菜のようなものだけど、これはすごく美味しい。ときどき塩辛いこともあるけど、それはブラジルだもの、ある程度は仕方ないとして…。 あと、小さなカニをまるごとから揚げにした、シリ モーレという料理も最高。レシフェで食べたのはすんごく美味しかったなぁ。 ということで、これまでカニ料理といえばこの二つしか知らなかった。 今回食べたカニ、Caranguejo(カランゲージョ)は、これまでの二つとかなり様子が違っていたよ! こぶりなカニが4匹、折り重なるように皿に盛られ、そのうえからタマネギとトマトの炒め煮のようなものがたっぷりかかっている。メニュー名はズバリ、Caranguejo。23ヘアイス(約1200円) 驚くことに、カニに続いてテーブルに届いたのは、小さな木のハンマーとミニまな板、それに不織布のエプロン。 焼肉屋みたいだな? それにしてもこのハンマー…一体どうしろと…。 そりゃカニを割るのに決まってるんだろうけど、一応、ボーイさんを呼んで正しい使用方法を確認してみた。 するとやっぱり、足を一本ずつちぎり、まな板の上に乗せ、ゴンゴンとハンマーでカラを叩き割っていた。こうするに決まってるじゃん、みたいな顔をして、やってみせてくれた。 叩き割って出てきたカニの身は、ほんとうにささやかなもの。お世辞じゃないが、肉厚でジューシー♪なんて表現は出来ない。 だけどね、レモンをたっぷりしぼって、しゃぶるように味わえば、これはこれでなかなかの美味。 何より、みんなで一心不乱にハンマーを握って、カニを叩き割る風景が、ここの風物詩なのだ。 あっちでもゴンゴン、こっちでもゴンゴン。おもしろいなぁ。 我が家ではすぐさま男児たちのオモチャに早代わり… お、おねがいだから、皿を割るのだけはよして… 続いてはムール貝。Marisco c/casca(殻つきムール貝)というメニューだ。 もうひとつ、似たような名前のものが一つ下に載ってたけど、それは冷たいメニューなんだって。今回は温かいほうにした。これも23ヘアイス。 黒々とした貝が山盛りになっていて、やはりこれにもタマネギがたっぷり載っていた。これがまた美味しいんだよね。しっとり、ふんわりした味で。 貝の味もほどよく塩味が効いていて、身は小ぶりだったけれど、ビールのおつまみに最高だねぇ。 ビールといえば我が家のお気に入りはやはりエビのアーリオオーリオ。ニンニクとオリーブオイルで炒めただけのシンプルな料理だ。 ここでのメニュー名は、Camarão Paulistana、45ヘアイス(約2300円)。 どうしてこんなにこんがりと揚げられるんだろう…といつもこれを食べるたびに感動する。 頭からしっぽまでサクサクと全部食べられる。カルシウムたっぷりで体に良さそう! エビといえばサンタカタリーナのが美味しかったけど、サンパウロから車で1時間でこの美味さに出会えることを知ってしまって…むふふ、また通ってまいそう。 ちなみにエビと一緒にうつっているのはもちろんショッピ、生ビール! なかなかのサイズのグラスに入り、1杯4ヘアイス。よく冷えてて最高です。 確かここの生ビールのブランドは、ITAIPAVAだったかな。 これで結構お腹一杯(大人3人、幼児1人)になったけれど、やっぱりリゾットも行きたいね~。 ってことで、お値段と相談し、またしてもムール貝ベースのリゾット、Lambe Lambe、41ヘアイスをオーダー。 いやね、リゾットも種類が豊富でね、シーフード満載のものがもちろん美味しそうだったけど、お値段も150ヘアイスくらいしたのよ。 なんだかこのお店、値段の上下差が激しいのよ。 カニが23だけど、パエリヤの小が300もするのよ。 一体どういうパエリヤが出てくるのだ…????見てみたい。 300って1万5千円を超えますから、ええ。 このリゾットは少し塩辛かったな。ブラジルらしいといえばそれまでだけど。 デザートにCreme de Papaya、9へアイスを食べた。カシスリキュールを入れるか入れないか迷ったけど、子どもも食べられるように今日はリキュールなしに。 それでも十分美味しかった。 海に面してはいないけど、ビーチまで2ブロックくらい。店の脇は海帰りの若者なんかが歩く歩道になっていて、リゾート気分満点だ。 なんたって吹く風がビーチなんだよね。適度に湿っていて、生ぬるくて。あぁ、海はすぐそこ、と体感できるロケーション。 店構えはどちらかというと大衆食堂といった感じで、おしゃれさは全くない。けど、さすが40年の歴史を誇る人気店だけある。美味さで勝負!という、本気のレストランなんだろうなぁ。 もちろん子どもイスや、トイレにはオムツ換え用の台まである。(これは結構貴重かも) またきっと来ちゃうだろうな、美味しくて安いシーフードに会いたくて…。 ★お店情報 Bela Vista Rua Onze de Junho, 140 - Boa Vista - São Vicente - SP Tel/Fax: (13) 3468-3062 http://www.restauranteboavista.com.br/
by kaorin-ssk
| 2007-01-09 11:39
| サンパウロ市外
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サンパウロほか旅行先の街で利用したレストラン情報を、あくまで私たちの主観ですが、いいところも悪いところも率直にレポートしています。 お口に合えば幸いです! ********************** ●わたしの別サイト● 東京ソトメシ倶楽部・メインサイト 東京ソトメシ倶楽部・楽天日記 ブラジル暮らしのつれづれ便り POKEBRAS コラム 5人のコラムニストが日替わりでお届けする最新ブラジル案内! 以前の記事
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